第4回:自分の力で進む楽しさ|体の動きを感じてみよう
はじめて自分の力で前に進めたときの顔、見たことありますか?
それは、水の中でしか見られない最高の笑顔です。
今回は、子どもたちが“泳ぐ”という行為の中で感じる「できた!」の瞬間と、そこにある学びや成長についてお話しします。
🏊♂️ はじめての「前に進めた!」
水の中で、自分の体を使って前に進む。
それは、子どもたちにとって大きな一歩です。
浮くことができるようになると、次に挑戦するのが「自分の力で動く」こと。
手を動かしたり、足をバタバタさせたりして、少しずつ前へ進もうとする姿はとてもいきいきしています。
その瞬間に感じるのは、「進めた!」という喜びと、「もっと進みたい!」という意欲。
この感情こそが、水泳を続けるうえで最も大切な“モチベーション”です。
💧 力を抜くことが上達のカギ
水の中では、地上のように足で支えることができません。
だからこそ、「無駄な力を抜く」ことがとても大切になります。
最初のうちは、体を動かそうとするあまり、手や足、首など全身に力が入りがちです。
でも実は、力を抜くほうが水に浮きやすく、動きもスムーズになるんです。
おすすめは「遊びながら動く」こと。
自由に手足を動かしたり、横を向いたり、体をひねったりして、
「どうやったら進むのか?」を自分で感じ取っていきましょう。
これはまさに、“体で覚える学び”です。
大人が教えるよりも、子ども自身が感じ取った経験のほうが、ずっと深く身につきます。
🌬️ 息継ぎのタイミングをつかむ
自分で進めるようになると、次に気づくのが「苦しい」という感覚。
そう、呼吸のリズムがうまくとれていないんです。
水泳の基本は、苦しくなる前に空気を交換すること。
苦しくなってから吸おうとすると、焦ってしまい、うまく呼吸ができません。
水の中では、止める・吐く・吸うの順番が大切です。
特に「吐く」動作を忘れがちなので、
意識して“吐ききる”練習をしておくと、息継ぎがとても楽になります。
また、息継ぎのときに頭を持ち上げようとすると、体が沈みやすくなります。
コツは、頭を持ち上げずに、顔の向きをひねるだけ。
鼻と口が少しでも水面に出れば、息を吸うことはできます。
この感覚をつかめると、子どもたちは一気に世界を広げます。
まるで魚のように泳ぎ続けようとする姿は、見ているこちらも笑顔になります。
🐬 できることが増える喜び
自分の力で進めるようになると、泳ぐことが“努力”ではなく“遊び”になります。
進めば進むほど楽しくなり、楽しいからもっと挑戦したくなる。
この好循環が生まれると、子どもの成長スピードはぐんと上がります。
「ここで止まるよ」と言っても止まらない。
そんな子どもたちの姿こそが、水を心から楽しんでいる証拠です。
水泳は、ただ泳ぐだけではなく、自分の体を思い通りに動かせるようになる楽しさを教えてくれます。
🌈 まとめ
水泳の魅力は、“自分でできた!”という瞬間にあります。
どんなに小さな前進でも、それは確実な成長です。
進めるようになった子どもたちは、自信と笑顔にあふれています。
そしてその笑顔は、次の挑戦へとつながっていくのです。
次回は、泳ぎ方(クロール・背泳ぎ・平泳ぎ・バタフライ)を通して、
さらに広がる“泳ぐ世界”についてお話しします。

