【現役コーチ直伝】子供の水泳が上達する7つのコツ|親のサポートとNG行動も解説

「スイミングに通っているのに、なかなか級が上がらない」
「家で何をサポートしてあげればいいのか分からない」

お子さんの水泳について、こんな風に感じていませんか。

はじめまして。当ブログ「SWIM×LIFEDESIGN」を運営している、現役スイミングコーチのsyoです。私は全国大会で優勝した経験を持ち、今は指導者として、毎週たくさんの子どもたちに水泳を教えています。

指導の現場で断言できることがあります。水泳の上達スピードは「才能」よりも「ちょっとしたコツ」と「家庭でのかかわり方」で大きく変わるということです。

この記事では、私が指導現場で実際に大切にしている子供の水泳が上達する7つのコツを、保護者の方がサポートできる形でお伝えします。読み終えるころには、「家で何をしてあげればいいか」がはっきり見えているはずです。

なぜ子供の水泳は伸び悩むのか

コツの前に、まず「つまずきの正体」を知っておきましょう。原因が分かれば、対処はぐっとシンプルになります。子どもが水泳で伸び悩むとき、その理由のほとんどは次の3つに集約されます。

  • 水への恐怖心が残っている … 顔つけ・潜りに不安があると、その先のすべてが固くなります
  • 力みすぎている … 「頑張ろう」とするほど体に力が入り、かえって沈む・進まない
  • 正しいイメージを持てていない … 「どう動けば良いか」が分からないまま反復している

逆に言えば、この3つを順番にほどいてあげれば、上達は自然とついてきます。以下のコツは、すべてこの考え方が土台になっています。

コツ① まずは「水を怖がらない」を完成させる

すべての泳ぎの土台は水慣れです。ここが不完全なまま泳ぎの練習に進むと、必ずどこかで頭打ちになります。目安として、お子さんが次のことを笑顔でできるかチェックしてみてください。

  • 水中で口・鼻から「ブクブク」と息を吐ける
  • 顔を水につけて3秒キープできる
  • 水中で目を開けられる(ゴーグルあり)
  • 体の力を抜いて「ふし浮き(伏し浮き)」ができる

どれか1つでも苦手があれば、泳ぎの練習よりもそこを優先する価値があります。水慣れの具体的なステップは、こちらの記事(水慣れの方法)で詳しく解説しているので参考にしてください。

コツ② 「力を抜く」と速くなることを体で覚えさせる

子どもは「速く泳ぎなさい」と言われると、たいてい腕を激しく回し、体に力を入れます。ところが水泳は、力を抜いてリラックスしているほうが浮きやすく、結果的に速く進みます。

現場でよく使うのが「け伸び(ストリームライン)」の練習です。壁を蹴って、両手を頭の上でまっすぐ伸ばし、何もせずスーッと進む——これだけ。力を抜いたほうが遠くまで進むことを、子ども自身が体で発見できます。

コーチのひとこと:「け伸びでどこまで進めるか競争しよう」と声をかけると、子どもは自然と力を抜く工夫を始めます。「頑張らないほうが進む」という逆転の体験が、上達の入り口です。

コツ③ 息継ぎは「吐く」を先に教える

息継ぎでつまずく子の9割は「吸う」ことばかり意識していると言っても過言ではありません。水中でしっかり息を吐けていないので、顔を上げた一瞬で吸いきれず、苦しくなってしまうのです。正しい順番はこうです。

  1. 水中で鼻・口からしっかり吐ききる(ブクブク〜)
  2. 顔を上げたら、自然に空気が入ってくる

「吸おう」とするのではなく「吐ききれば勝手に吸える」。この感覚を、お風呂や洗面器でも練習できます。家庭での反復が一番効くポイントです。

コツ④ バタ足は「ひざ」ではなく「股関節」から

バタ足が進まない子は、ひざを曲げて自転車を漕ぐような動きになっていることがほとんどです。これだと水を後ろに蹴れず、その場で疲れるだけになってしまいます。意識させたいのは「足の付け根(股関節)から、ムチのようにしならせる」こと。ひざはあくまで軽く曲がる程度で、足首の力を抜いてパタパタと。家庭では、床にうつ伏せになって足を上下に動かす「陸上バタ足」で動きを確認できます。

コツ⑤ 「できた瞬間」を絶対に見逃さず褒める

これは技術ではなくメンタルのコツですが、上達スピードへの影響は技術以上です。子どもは「できた!」という成功体験で一気に伸びます。逆に「まだダメ」「もっと頑張って」が続くと、水泳そのものが嫌いになり、上達が止まります。ポイントは結果ではなく過程を褒めること。

  • △「25m泳げてえらいね」(結果だけ)
  • ◎「さっきより息継ぎが落ち着いてたね!」(具体的な成長)

小さな成長を言葉にしてあげるほど、子どもは「次もやってみよう」と思えます。水泳を好きでい続けることが、実は最強の上達法です。関連して、子どもに水泳の楽しさを伝える工夫もぜひ読んでみてください。

コツ⑥ 「正しく見える」環境を整える(ゴーグルの重要性)

地味ですが見落とされがちなのが道具です。とくにゴーグルが合っていないと、水が入る・曇る・痛いといった不快感から、子どもは無意識に目を閉じたり顔を上げたりします。これでは正しいフォームが身につきません。サイズの合った、曇りにくいゴーグルに変えるだけで「急に水中が見えるようになって上達した」というケースは本当に多いです。買い替えを検討するなら、子供用ゴーグルおすすめ10選で選び方を解説しています。

コツ⑦ 家庭での「ちょい練習」を習慣にする

週1〜2回のスクールだけでも上達はしますが、家庭での数分のサポートが加わると伸び方がまったく変わります。プールでなくてもできることはたくさんあります。

  • お風呂で息吐き練習 … 湯船で「ブクブク」、慣れたら顔つけ
  • 洗面器で目を開ける練習 … 水中で指の本数を当てっこ
  • 陸上でフォーム確認 … け伸びの姿勢、バタ足の動き

家庭で本格的に水中練習をしたい場合は、ビート板が一台あると便利です。バタ足や姿勢づくりの定番アイテムで、スクールでも必ず使います。

親がやりがちな3つのNG行動

NG① 他の子と比べてしまう

「あの子はもう泳げるのに」は、子どものやる気を最も削る言葉です。上達のペースは一人ひとり違って当然。比べるなら過去のその子自身と比べてあげてください。

NG② 結果を急がせる

「早く◯級になって」とプレッシャーをかけると、子どもは楽しさより不安を感じます。水泳を嫌いにさせないことが、長い目で見て一番の近道です。

NG③ 苦手な日を責める

子どもには調子の波があります。うまくいかない日に「なんでできないの」と言うより、「今日はそういう日もあるよ」と受け止めるほうが、次につながります。

よくある質問

Q. スイミングは何歳から始めると上達しやすい?

水慣れの観点では4〜6歳ごろが始めやすいですが、何歳からでも上達します。大切なのは年齢より「水を怖がらない状態」を作ること。スクール選びに迷ったらスイミングスクールの選び方も参考にしてください。

Q. 家の練習だけで泳げるようになりますか?

水慣れや息継ぎの基礎は家庭でも十分鍛えられますが、正しいフォームの習得はプロの目があるスクールが安心です。家庭練習は「スクールの効果を高める補助」と考えるのがおすすめです。

Q. なかなか級が上がりません。焦るべき?

焦る必要はありません。級が止まって見えても、体の中では着実に水中感覚が育っています。「楽しく続けられているか」を一番のものさしにしてあげてください。

まとめ:上達の鍵は「楽しく続ける」こと

最後に、今日のコツを振り返っておきましょう。

  1. まずは水を怖がらない状態を完成させる
  2. 力を抜くと速くなることを体で覚えさせる
  3. 息継ぎは「吐く」を先に教える
  4. バタ足は股関節から動かす
  5. できた瞬間を見逃さず、過程を褒める
  6. 合ったゴーグルで「正しく見える」環境を整える
  7. 家庭での「ちょい練習」を習慣にする

技術的なコツはたくさんありますが、現役コーチとして一番お伝えしたいのは、「水泳を好きでい続けることが、最大の上達法」だということです。お子さんが笑顔でプールに向かえるよう、今日からできることを一つずつ試してみてください。応援しています。一緒に、お子さんの「泳げた!」を増やしていきましょう。

タイトルとURLをコピーしました