「習い事、いくつやらせるのが普通なんだろう?」「みんな月いくらかけてる?」——3児の父として、そして現役スイミングコーチとして毎日たくさんの家庭を見ている立場から、数と費用のリアルな目安と、後悔しない決め方をお話しします。結論から言うと、数より「回るかどうか」です。
結論:習い事は「1〜2つ」が現実的
指導現場で見ていて、無理なく続いている家庭のほとんどが1〜2つです。3つ以上になると、多くの家庭でこうなります。
- 送迎で親が疲弊する(特に兄弟がいると詰む)
- 子どもの自由時間・遊ぶ時間がなくなる
- 疲れて集中できず、どれも中途半端になる
- 結局どれかを辞める(=子どもに「続かなかった」経験が残る)
特に兄弟が複数いる家庭は「1人1つ」でも合計で大変。わが家も3人なので、ここは本当に痛感しています。
費用の目安|月いくらが現実的?
主な習い事の月謝の相場感はこのあたりです(地域・教室で幅があります)。
- スイミング…月6,000〜9,000円
- 体操・サッカー…月5,000〜8,000円
- ピアノ…月7,000〜10,000円
- 英会話…月8,000〜12,000円
- 学習塾・公文…月8,000〜15,000円
目安として、習い事費は「世帯の手取りの5%以内」に収めると家計が回りやすいです。手取り月40万なら2万円程度。子ども3人なら「1人1つ=合計2万円台」が現実的なラインになります。
見落としがちな「月謝以外」の出費
ここが盲点です。月謝だけで判断すると後から効いてきます。
- 入会金・年会費・スポーツ保険
- 用具・ユニフォーム代(水着・ゴーグル・シューズ等)
- 進級テスト代・発表会・大会参加費
- 送迎のガソリン代と、親の時間(これが一番大きい)
後悔しない決め方4つ
① 「親がやらせたい」より「子がやりたい」
コーチとして断言しますが、伸びる子はほぼ例外なく”自分からやりたい”子です。親の期待でスタートした子は、どこかで必ず失速します。まず体験に行って、本人の反応を見てください。
② 送迎が「毎週」回るかシミュレーションする
始める前に、雨の日・下の子がぐずる日・自分が疲れてる日を想像してください。それでも回るなら大丈夫。「気合いがあれば」は続きません。
③ 「何のためにやるか」を1つ決める
体力づくり/安全のため/友達づくり/本人の好き——目的が1つ決まっていると、進級テストに落ちても親がブレません。目的が曖昧だと、結果だけを追ってしまいます。
④ 迷ったら「水泳」から、はコーチの本音
ポジショントークに聞こえるかもしれませんが、理由があります。水泳は全身運動で体力の土台になり、そして何より「命を守る技術」だからです。一度身につけば一生ものですし、他のスポーツにも活きます。
よくある質問
何歳から始めるのがいい?
スイミングなら3〜4歳から始める子が多いです。詳しくは子供のスイミング、何歳から始めるのがベスト?で解説しています。
兄弟で違う習い事はアリ?
理想ですが、送迎が2倍になります。現実的には「同じ教室・同じ曜日」に揃えるのが、親が続けられる最大のコツです。
やめたいと言われたら?
まず理由を聞いてください。多くは「辞めたい」ではなく「不安を取り除いてほしい」のサインです。詳しくは水泳が続く子・辞める子の違いをどうぞ。
まとめ:数より「無理なく回るか」
習い事は1〜2つ・手取りの5%以内・送迎が回る範囲。この3条件を守れば、家計も親の心もすり減りません。たくさんやらせることより、1つを楽しく続けられることのほうが、子どもにはずっと大きな財産になります。

